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C.E〜C次元・Entertainment〜

全てはC次元の世界へ

【やってみる】もし、村上春樹がアイドル教室の寿司ドル接客日に参加してレポを書いたら

僕と寺沢ありすの関係を話すとなると

いくぶんかの時間が必要になる。

 

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彼女と出会ったのは、秋葉原

地下にあるイベント・スペースだった。

 

センターに立ち歌い踊る彼女に僕はひどく

惹かれてしまい、今では年に数回、名古屋を往復する生活を送っている。

 

そんな事を考えながら、僕は名古屋駅に降り立った。

 

実に4ヶ月と2日ぶりだった。

 

その日も、4ヶ月と2日前と同じく、スモーク・チキンのサンドイッチ

 と熱いブラック・コーヒーを持ち、バスに乗り込んだ。

 

車内では、文庫本を読んだり、マイルス・デイビス

「カインド・オブ・ブルー」を聴きながらハミングしたりと

過ごしていたが、次第にやる事もなくなってしまい、僕はありすとの

出会いについて、まるで卒論を提出する間近の大学生の様に考えに耽っていた。

 

名古屋の街はいささか、発展を遂げていた。

 

僕は栄に移動し、ホテルにチェック・インを済ますと

その足で本屋を覗き、新栄町方面へ向かった。

 

4ヶ月と2日ぶりの同じ道を僕は

ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド」

を口笛で吹きながら、歩き始めた。

 

歩きながらも、僕はありすとの

出会いについて【明確な】答えを出せずにいた。

 

途中、サークルKというコンビニエンス・ストアに寄り

ハイボールを買い、一気に飲んだ。

 

そしてまた歩き出し、

しばらくすると、電光掲示板に【五一】と表示された建物に辿り着いた。

 

4ヶ月と2日ぶりの五一だった。

 

中に入ると、スタッフの愛沢りこ

「あら、よく来たじゃない。チケット、見せてもらえるかしら?」

と言ったので、僕は指示通り、スマート・フォンの画面を提示し、

推し寿司のオプションも追加注文し、席に着いた。

 

既に店内は賑わっており、赤い法被姿のメンバーが

ファンと交流をはかっていた。

 

僕はそのイベントのシステムを理解するのにいささか混乱していると

 

「待ってたわよ」

 

僕の肩を叩いたのは、寺沢ありすだった。

 

彼女と会うのはいくぶんか久々になってしまったが、

その美しさはより磨きを増していた。

 

彼女は僕にイベントのシステムを細かく説明してくれた。

とても分かりやすく、そしてどれもひどく感心してしまう内容だった。

 

まるで大手広告代理店の営業マンのプレゼンテーションのように。

 

「飲み物は何がいいかしら?」と、ありすに言われたので

「まずはビールとミックス・ナッツをもらえるかな」

と言うと彼女は笑いながら「あなたって変わった人ね」

と僕をセルフ・サービスのドリンク・コーナーへ案内してくれた。

 

僕はオレンジ・ジュースをコップに注いでいると、

「これは、アイドル・グループのイベントよ?お酒は置いてないわ。

まずはビールなんて、頼んだのあなたが、初めてよ」と言い、ありすは微笑んだ。

 

それから、僕とありすは久々の再会を

分かち合いながら、色々な話をした。

 

ファッションの事、好きなレコードの事、名古屋のアイドル事情の事、

北朝鮮のミサイル発射の事。と内容は多岐に渡った。

 

「お寿司、握ってくるわね」と言い、彼女は

あっという間に厨房へ去っていった。まるで、夏の日の急な夕立みたいに。

 

僕はテーブルに置かれたばら寿司

醤油をたらして一気にかきこんだ

 

ばら寿司は悪くない味だった。

さすが寿司ドルと僕はここでもひどく感心してしまった。

 

この日はありす以外のメンバーとも話をした。

初めて話すメンバーもいた。

 

ツイッター見てるわよ」と僕に

ハッピー&ハッピーの近藤みこが話しかけてきた。

 

「僕も君のツイートをよく見てる。

文体がスコット・フィッツジェラルドに似ている所があるね」と僕は答えた。

 

みこも法被を着ており、長い髪を後ろで束ねていた。

自撮りの彼女も実際の彼女もとても美しかった。

 

「あなたって凄く不思議な人ね。まるで、ハロー・プロジェクトの__」

「あるいは」と僕は会話を遮った。

 

みこがハロー・プロジェクトについて語り出すと

5時間はノン・ストップで話し始めるのを熟知していたからだ。

 

しばらく僕は店内を見回したり、森咲ちあきや望月彩音に

アイ・コンタクトを送ったりしながら過ごしていると

 

「おまたせ。まさか私以外の女と話してないでしょうね?」

とありすが推し寿司を持ってきてくれた。

 

ネタは東海地方で穫れた海老とマグロだった。

酢飯の握り方も丁度よく実に美味かった。

 

「この後はダンス・タイムだね。君は何を歌うんだい?」

と僕は聞いた。

 

「そうね。ビートルズのブラック・バードを弾き語りで

歌おうと思っているんだけど、どうかしら?」と言うので

 

僕は、それは凄く良い、あの曲は親指でベース・ラインを弾いて

人差し指と中指でアルペジオを弾くからとても難しい曲だね。と答えた。

 

時間はあっという間にすぎ、メンバー達の

パフォーマンスが始まった。

 

中央部分に一列になり、歌い、踊ると彼女達は

あっという間に寿司屋の店員からアイドル・グループへ

変化していった。まるで、サナギから、艶やかな蝶になり、

大空へ羽ばたいていくみたいに。

 

イベントは終了し、ありすに

「ダンス・タイムは一緒にいれるのかしら?」と聞かれた。

 

「実は別件があるんだ。ダンス・タイムの後、この近くの悪くない

BARでさっきの続きを二人で語り合いたいけど、それをしたら、

二度と君に会えなくなってしまうから辞めておくよ」と僕は答えた。

 

ありすは「あなたって本当に変わった人ね。いつかそんな日が来ればいいけど。

また、東京で会いましょ。でも、残念。今日はここでお別れね」と言った。

 

僕は五一を出て、来た道を栄方面へ歩き出した。

 

気がつくとビートルズの「ヘイ・ジュード」の

アウトロ部分を口笛で吹いていた。

 

途中、公園に寄り、滑り台の上に登り、座った。

日は暮れ、空には二つの月が浮かんでいた。

 

僕はありすとの出会いについて、ありすについて

【明確】な答えを考えながら、買っておいた、缶ビールを開けた。

 

どのくらいの時間が過ぎたか分からないが、僕は

滑り台の上に立ち上がり、新栄町の光景を見ていた。

 

そして、急に涙が出てきた。

僕が言いたいのはこういう事なんだ。

 

僕は・ありすが・好きだ。

 

缶ビールを飲み干し、僕はまた、栄方面へ歩き始めた。

 

__これで、アイドル教室の寿司ドル接客日についての話は終わる。

しかし、彼女達には8/12にZepp Nagoyaワンマンという大仕事が待っている。

 

その日、きっと僕はまた名古屋へ向かうだろう。

 

アイキョー・ファミリーへ。

ありがとう。

 

村上春樹風にアレンジしていますので、実際の会話とは異なります。

ご了承下さい。通常レポは下記からご覧下さい。

 

c-entertainment.hatenablog.com